キャロル
ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの圧倒的な演技力。
アカデミー賞主演女優賞と助演女優賞にノミネートされている二人が最高の演技。ルーニー・マーラは、主演女優賞にノミネートされていてもおかしくない。実際されている賞もあるけど。
ケイトが演じたキャロルに、あんな風に口説かれたい。
自分がルーニー・マーラが演じたテレーズだったら、デパートでお客さんとしてきた間違いなくキャロルに惹かれる。
ただ見惚れる。
そして、テレーズも終始可愛い。
黙っていても、笑っていても、怒っていても、話しているだけでもただ可愛い。
どこが好きか、どこか嫌いかなんてよくわからない。
わかるのは惹かれたか、惹かれなかったか。
ただ二人は惹かれ合っただけ、それが時代が許さなかっただけ。
それ以外は逃避行した付き合いたてのカップルのような純粋さ。
二人の演技以外も時代に合わせた衣装、映像の粗さも、全てキャロルの良さ。演技をより盛り立てている。
二人の男の寂しさと、二人の女の情熱。
始まりが映画の終わりで、映画の終わりが二人の始まり。